水替え2ヶ月に一回!               小さな水槽でベタを育てるためのズボラTips

DYIショップなどでそのヒレの美しさに惹かれて、さらに空気呼吸もできるベタなら水槽にブクブク(エアレーション)も必要なくて手軽そうだしと思い、つい衝動買いしたりお子さんにねだられて購入してしまったという方は多いのではないでしょうか?

しかし、実際に育ててみると結構失敗します

私自身も、朝起きてみたら昨日まで元気だったベタがご臨終していた!とか、だんだん元気がなくなりついにはお亡くなりになった、、というシーンをたくさん経験してきてようやく長生きさせる方法が見えてきました。

それに加えて、元来がズボラな私はなるべく水換えの頻度も少なくしたいと、アレコレ工夫したり色々試してみたりして、なんとか2ヶ月に一度の交換程度で維持できるようになりました

そこで、まだベタ育成3年の素人ながらここまでで理解した、いくつかのTipsを書いておきます。

これによって、少しでも世のベタの死亡率が下がれば幸いです。

 ブクブクはやっぱり必要です

広口ビンやコップなどで売られているので、エアレーション(ブクブク)は必要ないと考えられる方も多いと思いますが、ベタは「空気呼吸も」できるのであって、あくまで「エラ呼吸」つまり水中の酸素での呼吸がメインなので、他の魚同様エアレーションは必要だと考えた方が良さそうです。

それに丈夫だと言われるベタも水の汚れには弱いので、水質維持のためにもやはり浄化機能付きのエアレーションは必要になります。

闘魚と呼ばれるベタのオス同士はどちらかが死ぬまで喧嘩するので混泳をさせることができず、他の魚も相性を考えないと襲って殺してしまいますので、どうしても一匹で水槽を占有しがちです。

複数のベタを育てようと考えると、大型水槽ではなく小ぶりの水槽を複数置くということになります。

そうなると、いきおい水槽は小さいものになりますよね。

もともとあまり川を泳ぎ回らず自分の巣に居座る傾向のあるベタに、極端に広い水槽は必要ないでしょうが、それでもあまりに小さくてはかわいそうです。

私は幅と奥行きが15cmで高さが20cmの水槽を使っています。

大きすぎず小さすぎず、これくらいがベタ一匹にはちょうど良い気がします。

これよりも大きいものも小さいものもあり、高さも15cmのキューブもありますが、それだと水草を入れた時にやや窮屈な感じになるので上記のものがちょうど良いと思います。

そこですぐに問題になるのは、このサイズの小さな水槽に入るブクブクの選択肢はそれほど多くないということです。

丸い形や細長い形の軽石にホースを繋いだようなブクブクや、縦長の筒状のものなどががあって、色々使ってみましたが、やはり水質浄化能力が期待したほどではないものが多かったです。

今は使わなくなったモノたち

私がサイズ的にも能力的にもオススメしたいが「ロカボーイ・コンパクト」です。

これなら小さい水槽の中に置いても水草などで目隠しができるサイズなので、気に入っています。

奥に「ロカボーイコンパクト」が隠れています
こんな風に隠れています
やはり「コンパクト」オススメですね

ただし、上記のセットはポンプも付いていてお手軽に始めるのは良いでしょうけど、私のように複数の水槽にエアーを送る場合には、もう少しパワーのあるエアーポンプのほうが良いかもしれません。

実際私は以下のポンプを使っています。

このポンプの先に下のような分岐をつないで、3つの水槽にエアーを供給しています。

このポンプすごいです!ほとんど音がしません!

さらに、エアーの強弱を調整できるのですが、最強にしなくても3つの水槽に対応できているので、もしかするともっと多くの水槽を繋げるかもしれません。

ちょっと高くつきますが、複数水槽をご検討なら考えてみても良いと思います。

ロカボーイコンパクトの問題は、小さなDIYショップには置いていないお店が多々ある、という点です。

ロカボーイ自体は人気商品らしく大抵のアクアショップやDYIショップで販売していますが、「ロカボーイ・ミニ」や「ロカボーイ S」があっても、「コンパクト」がないというお店も少なからずあります。

「ミニ」でも「S」でもなく「コンパクト」がオススメなのでお間違い無く!

底砂は暗い色がオススメ!

底に敷く砂や砂利は色々なものがありますね。

店頭ではビー玉のようなものを敷いて売っているところが多いので、そのままビー玉で育てている人も多いようです。

しかし、水草も入れたりしてレイアウトを考えて行くと、ビー玉は不自然で期待するほど美しくないと私は思ってしまいました。

そこで色々な小石や砂や砂利を使ってみましたが、やはり黒っぽいものが最良だという結論に達しました。

白い小石や白い砂は、敷いた時には光を反射してベタが映えて美しく見えるのですが、すぐに汚れが目立ってきます。

小石には苔が付着するし、白い砂もフンや苔ですぐに汚れてしまい、水洗いしても新品の頃に戻ることがありません。

白い砂から光る白石まで色々試したのですが、、

黒い底砂だと汚れが目立ちにくいので、水替えの手間がグンと少なくなります。

底砂を黒にすると、汚れが目立たなくなって水替えの頻度が減るのがデメリット」と書かれているアクアショップの方もありますが(おそらくそちらのほうが正しいのですが)私のようなズボラには、逆に汚れが目立たない点こそありがたいです。

(それに、近所のアクアショップでは全ての水槽が黒い砂でした 笑 みなさんのお近くではどうでしょうか?)

魚が病気にならないように水の汚れに気を遣うのもちろんですが、やはり白は行き過ぎです。

白い砂や砂利を選ぶと、結構頻繁に水換えしても、キレイな状態よりも汚れた状態のほうを眺めることが長くなり、後悔することになるのは必至です。

最低でも茶色程度の濃い色にしておくほうが良いと思います

毎日少しづつ水替え

水槽の水を全部出して、砂を洗い水草を洗い、フィルター交換して、カルキ抜きした新しい水を入れるという全体の水替えは魚にもインパクトを与えますし、ズボラな私は、なるべく2ヶ月に一辺くらいにしたいと考えています。

そう聞くと眉を顰めるプロの方も多いと思いますが、そんな私でも小さい水替えは毎日行っています。

そのためには大型のスポイトと、2日以上汲み置いた水道水を常に用意しています。

糞や食べ残しを水と一緒にスポイトで吸い出し、減った分の水を汲み置いてカルキが抜けた水道水で補充します。

こうやって毎日少しづつ水を替えることで、なるべく長くキレイな状態を保つのがコツです。

スポイトは水槽の底まで届く、大きめのものを買っておくのが良いと思います。

水道水について、私は大型のボトルに入れて汲み置きしています。

これだと空気と接する面が大きいので、一昼夜おけばカルキは抜けると思います。(これまでのところそれで問題ありませんでした)

2リットルのペットボトルでも良いと思いますが、カルキを抜くには空気と接する面が広く取る必要があり、満杯に入れず、上から10cmほどあけて置くようにします。

(2リットルのペットボトルの場合は2晩置いた方が良いというショップの人もいました)

以下は自己責任でお願いします!

ベタの原産国はタイですから、低い水温には耐えられません。

26度から28度程度の水温が良いとされています。

水温の管理のために水槽ごとに水温計は必要になりますが、ガラス面につけるので意外に目立ちますから、なるべく小さい水温計が良いと思います。

そして、その水温を一定に保つためにサーモスタットが売られています。

以下のようなものですね。

しかし、私はこれを使っていませんw。

理由は、狭い水槽をさらに狭くしたくしないのと、水槽にぶら下がるのはブクブクのホースだけに抑えたいと思うからです。

その代わりに、以下のパネルヒーター「ピタリ適温」を使っています。

爬虫類用なので、本来はベタの水槽に使うものではないのですが、もう3年ほど問題なく使えています。

しかし、きっとアクアショップで聞くと「オススメしない」と言われると思います。

私も言われましたのでw

でもコスパ的にも(3つの水槽に対して一枚で済んでいます)見た目的にも私のイチオシですが、何度も言う通りメーカーも推奨する使い方ではないので、そこは自己責任でお願いします。

3つの水槽に対して一枚のパネルですませています

<パネルヒーターを使う際に気をつけていただきたい事>


リビングに置いたベタたちを夜の電灯から守って眠りにつかせるために、ある程度の時刻になったら私は水槽にタオルをかけています。

水槽のなかに光が届かない厚手のタオルなのが曲者でして、、うっかりすると保温効果で水温が上がり過ぎる時があります。

まさか火事になるほど高温になるということはないのですが、気をつけなければいけないのが水温が32度以上になるとさすがのベタたちも耐えられないということです。

これで失敗して煮魚(煮ベタ)にしてしまったことが少なからずありました、、ごめんなさい!(合掌)

みなさんもくれぐれも水温計を見ながら、適宜ご調整ください。


それも含めて「自己責任」でお願いします!

LEDライトはやっぱりほしい

以下の2枚の写真を比べてみてください。

こちらはベタではなくネオンドワーフグラミィです

左の写真がLEDあり、右が無しです。

「お前盛ってないないか?」と思われかもしれませんが、あくまでイメージと捉えてください。

LEDがあるほうが、全体に明るいだけじゃなくてコントラストもパッキっとしてベタのヒレの美しさも引き立つと思います。

自然光だけでもいいのですが、やっぱりここはLEDがほしいところではないでしょうか?

私は以下のタイプを長いこと使っています。(実際はこれの 60cmを使っているのですが、3つの水槽に対して60cmは長すぎで、ひとつ観葉植物を育てる水槽を足して「橋渡し」しています)

3つの水槽であれば40cmのほうが良いと思います。

一度、一年位使ったところで一部のLEDが切れたことがあります。

一部とは言え、いや一部だからこそ気になるので、修理できないかとショップで聞いたのですが、答えは「買う方が安い」でした。

最近のモノってそういうの多いですよね。修理しながら長くモノを使うという習慣にシフトしたほうがSDG’s的にも絶対イイのに、

次またタマ切れを起こしたら、最近の流行りのLEDの色が変えられるやつにしたい思っています。

以下は色のバリエーションに加えてタイマーも付いていて、、こっちのほうがいいなあ、、w

さらに「橋渡しタイプ」ではなく、下記の製品のように片側の水槽の縁で咬ませるタイプのほうが何かと楽そうなので、こちらを試したいと思っていますが、水槽3つ分(15cm✖️3+5cm程度=)50cmなので18Wなのか14Wで足りるのか?

小さい水槽を複数並べての飼育で、このタイプのLEDをお使いの方がいらしたら使用感を是非お教えください。


さらに小技を少し

水槽には蓋をする必要があります。

大抵の水槽には買った時から蓋が付いていると思います。

しかし、デフォルトの蓋のままだと、写真のように水滴が付着してしまって美しくありません。


かと言って、蓋をしないとLEDライトに水が跳ねるわ、蒸発によって水が減るわでちょっと厄介です。

そこで私は、100均で買った半透明のプラスチックを蓋の形に切って上に置いています

こんな感じです。

LEDの光も多少ディフーズされて、ベタもよりキレイに見えると思います。

さらにもうひとつの小技として、背景に黒いウレタンフォームを貼っています。

こうすると裏面の見栄えが良くなるだけではなく、ブラックの背景にベタの美しさが映えます

それだけではなく、太陽光の入射を(半面は)防ぐことで、水中の苔の発生を大幅に遅らせることができます。

小さいことですが、ズボラ育成のためには大きな効果がありますので、お試しください

わたしは見栄えを考えてウレタンフォームを貼っていますが、DIYショップにある黒いプラスチック板でも良いと思います。

下のキャビネットにもフォームを貼ってブクのホースを隠しています

まだまだ小技があるのですが、上記の準備ができれば、あなたも楽しいベタライフを送ることができるはずです。

眺めていると時間を忘れてしまうベタの飼育。あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?

第2弾では「エサ」のこと、「混泳」のことについての経験からくるアドバイスもご紹介したいと思います。

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