ご自宅のふすまの張り替えをお考えですか? であれば、表具屋さんに頼む前に、まずは以下のBQLife流のリフォーム方法をご検討ください。
私、BQ次郎は、中古の一軒家で質素ながら快適なBQLifeを送っています。特に、ふすまのリニューアルには色々挑戦してみました。ふすまは占有面積が広く部屋の印象に大きく影響するからです。

リニューアル方法は3種類
ふすまのリニューアル方法は大きく分けて3つあります。
1)表具店に依頼する
2)自分で張り替える
3)思い切って自分でペンキを塗る方法です。
できればペンキ塗りが一番コスパが大変良いのでオススメですが、それはあなたの家のふすまの種類によります。
ふすまの種類には、「本ふすま」・「戸ぶすま」・「ダンボールふすま」・「発泡スチロールふすま」といったものがあります。
伝統的な作りの「本ふすま」の場合はペンキで塗ってしまうと後々の張り替えに悪影響があるかもしれませんし、張り替えを自分でやるのは少しハードルが高いので「1)表具屋さんにお願いする」ことをお勧めします。
費用的には一面で2万5000円ほどになるはずです。
4本立てで片面全部貼ってもらうと10万円、両面全部だと20万、、以下の動画でご覧いただけるように、驚くほど精緻な作業ですので、まあそれくらいは仕方ないかと納得いただけると思いますが、ちょっと痛い出費ですね。
自分で張り替える場合の注意
次の選択肢は「2)自分で張る」ですが、本ぶすまの正式な貼り方である袋張りにしようとするとハードルが高いです。
袋張りを諦めて上から新しいふすま紙をベタ張りにするのもあるかもしれません。
袋張りとベタ張りの違いは下にある動画をご覧ください。

「2)の自分で張る」場合の費用はほぼふすま紙の値段です。
ふすま紙の販売についてはアーティスティックなふすま紙もあります。
もし好みのふすま絵があれば挑戦してみるのも良いと思います。
他に必要な費用は、糊、刷毛、それに交換する「引手」とその専用道具で、どれもそれほど高価ではありません。
「引手」もピンキリありますが、付いていたものを外して使いまわそうと考えないほうが良いと思います。
釘を抜いて外す時にほぼ100%引手は歪みますから、新しい引手を用意する方が良いでしょう。
表具屋さんも「引手は消耗品です」とおっしゃっていました。
このブログでは水性ペンキで塗った場合をメインにご紹介しますが、
以下の動画では、不器用な私でもできた「2)自分で貼る」方法と失敗のリカバリーの仕方。
さすがの職人技!「1)表具屋さんに依頼」した時の様子をご紹介しています。
コスパ最高!ふすまのペンキ塗り方法
さて、私の家は「戸ぶすま」です。まずはペンキで塗った結果をこちらの写真でご覧ください。

先にふすまの4種類をご紹介して、「戸ぶすま」の場合に塗るのが良いとお勧めしました。
「本ふすま」だと塗るのがもったいない、ダンボール・発泡スチロールふすまは実験していないので結果が分からないのでお勧めしないのですが、もちろんあなたの自己責任で塗る場合は思い切ってやってしまうのも良いかと思います。
ペンキで塗るのは難しくありません。
最近の水性ペンキは驚くほど優秀です。
水彩絵の具同様水で溶けるのでシンナー臭もなく、簡単に塗れて、しかも色のバリエーションも豊富で選び放題です
お子さんでも小学校高学年なら塗れるかもしれません。
工夫がいるのはむしろ「引手をはずしかた」「マスキングの方法」「マスキングテープを剥がす時の注意」です。新たな「引手を取り付ける」のは専用の工具があれば案外簡単です。
順番に「ふすまを塗る」際の注意点をご紹介します。
引手をはずすために
動画でもご紹介していますが、「引手」をはずすには「引手」の内側にある小さな釘を抜きますが、この際に専用工具が必要です。
再度取り付ける時に釘を固定して打ち込むための工具とセットで安くネットかDYIショップで手に入ります。
先にも申し上げましたが、この時「引手」を再利用しようとして無駄な抵抗はしないようが良いと思います。
作業が長引くだけですし、そもそもふすま紙はリニューアルするのですから、ペンキの色に合わせて引手もリニューアルしてあげたほうが良いと思います。
マスキングの裏技!
以前ペンキ屋さんに家の外壁を塗ってもらった時に教えてもらったのですが、職人の間では塗装は「マスキングが8割」と言うそうです。
マスキングがキレイにできてしまえば塗るのは難しくないという意味で、あなたもペンキ塗りを実践したらきっと納得されると思います。
さらに、マスキングテープを貼る際のコツとして、ふすまの縁である木の方を少しだけ(1mm程度)露出するように(つまりペンキが乗るように)貼るといいと教わりました。
ふすまと縁の隙間ギリギリにマスキングすると、ふすまの側に塗り残しが出る可能性があるので、最初から縁のほうを塗る前提でマスキングするということです。

これもやって観てなるほど〜と痛く納得しました。
ふすまだけではなく家の壁紙も塗り倒しましたが、その際も同様のテクニックを使いました。
塗った後であなたはきっと心配になるw
一度ペンキを塗ると、ふすま紙はこの写真のようにブヨブヨに浮いてきます。
「失敗か?』と思われるかもしれませんが、大丈夫!(のはず)
こちらが私がペンキ塗りした直後の写真です。私も激しく心配になりましたw

しかし、乾くと、もとのようにピンと張ってくれます。
おそらく本ふすまなど他のふすまでもOKだと思うのですが、、、実験していないのでわかりません。
挑戦した方は是非結果をコメントしてください。
ブヨブヨのままだったとしてもクレームを入れないでくださいw
マスキングテープをはがすのはよく乾いてから
どうしてもふすまの面が乾いてくれば、一刻も早くテープを剥がして仕上がりを見たいもの。
でも、ここはじっと我慢。ペンキ缶に表示された指定時間は最低限待ってから剥がしてください。
マスキングテープについて乾いていないペンキが、テープを剥がす際にダマになって垂れたり滲んだりする可能性があります。
剥がしたくなる誘惑に耐えてくださいw
待てば待っただけ剥がす時の快感が大きいはずです。
「引手」をとりつけ釘を打てば完成!
これは専用道具があれば簡単ですので、特に注意せずとも大丈夫かと。
逆に言うと、専用道具を使わないと苦労するはずです。

先にも書きましたが、最近の水性ペンキとはとても優秀です。
別の機会にも書こうと思いますが、水性ペンキなのに一度塗って仕舞えば、雨ざらしでもOK.
これも他の機会に書きますが、リビングの壁やトイレや階段室から屋外のテントまで家内外の色々なものを水性ペンキで塗って遊んでいますw
まさにこれはプアマンズリフォーム!
どうせ古くなった家のふすまや壁紙、多少失敗しても自分所有のものなので誰も文句は言いません。(奥さんは言うかもしれませんが)
もし、あなたの家のふすまが戸ふすまで、イメージチェンジをしたいと思っているならば是非塗り替えに挑戦してみてください。
戸ふすま以外の方からの体験結果コメントをお待ちしております。
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